走高跳とわたし

中学生から陸上を続けています。私は、ハイジャンを通して多くのことを見て学びました。多くの経験をさせてくれた陸上競技に今は恩返しをする活動をしています。

重要な試合で力発揮するためのメンタルコントロール①

最近コーチとしてどのようにすれば試合で力を最大限に発揮させることができるかということを考えていて勉強しているのですがそのときに見つけたメンタルコントロールの方法を紹介していこうと思います。

 

試合前に明らかに通常より汗をかいていたり、心拍数が上がっていたりして自分自身が緊張していることを認識できる時ってありますよね。そういうときに使えるメンタルコントロール法を紹介します。

ポジティブセルフトーク

「不安をポジティブに言い換える」ことによって試合前の緊張感を軽減できる方法です。

緊張しているときに「緊張するな、大丈夫、いつも通りやればいける、、、」と緊張感を否定しようとするのは間違いです。

ポジティブセルフトークでは「これくらい心拍数が上がっているときは試合でいつも以上に力が発揮できるときだ。」と、一度その緊張感を受け入れ、それをポジティブに言い換える必要があるそうです。

これをハイジャンの試合中に使うとすると1本目、2本目でバーを落として3本目必ず跳ばなきゃいけないとき、「大丈夫(ここまでの自分を否定)、必ずいける・・・」とするとよくない方向に行くわけで、「今の跳躍は重心が途中で高くなったから踏み切りのタイミングが合わなかったんだ。この状態でもここまで身体が浮いているんだからここさえ合えばまだまだ高さがでるはずだ」と一度失敗を受け入れるのがいいかもしれません。

 

みなさん試合前にどのようにしてメンタルコントロールしていますか?

 

指導者を選ぶ時代になると思うって話

最近、投稿されてきた走高跳の跳躍動画に私なりのコメントをつけて選手を支援するという活動をしている川辺です。クオリティーの高い動画を作ろうとすればするほど微妙なものが出来上がってしまいます(泣)

私なんかはもういい大人なのでやはり自分でお金を稼いで生活をしていってるわけで、そうなると色々と大変なことが付いて回ってきます。一般的に陸上競技の指導者というのは学校の先生がほとんどで公立の学校の先生っていうのは残業手当も出ない状態で教材を作ったり部活動を見たりしているわけです。無給で頑張れる理由というのはそれぞれあるとは思いますが今後この流れは変わるんじゃないかなぁと思っています。

公立学校の教職員にもタイムカードを導入していけば勤務時間がわかってくるわけで時間によっては過労死ライン(一般的には月20日出勤で1日12時間以上の労働をすること)を超える人も結構いることがわかります。そうなってくると勤務時間外に部活動を見なければならないという決まりは必ずテコ入れがくると考えられます。学校教育と部活動の分離が起きるか、学校教育内の部活動が強化を目的としてできなくなるかという状態になるでしょう。

 

そうした時にもっと強くなりたい選手たちはどうしていくのか。最近私が指導している選手たちの話を聞いていると「YouTubeにこんな練習が載っていた」とか「こんなブログに練習方法が載っていた」とか話しているわけです。自ら情報を選びにいっているようなんですね。やはり今はスマホという便利なものが安価で手に入る世の中ですから自ら調べたり、指導者に質問したり簡単にできる状態な訳ですね。

まだまだ、これに関しては黎明期だとは思いますがもっとクオリティの高い動画配信を行う指導者や手厚く指導する指導者が現れて、それに対して指導料や広告収入で仕事としての陸上指導者が増えるのかなとも思っています。

 

ちなみに私は収入は得ていませんがハイジャン選手からの質問等受け付けていますのでいつでもご連絡ください(最近は動画を送ってくれる選手が多いお陰で頑張っていますが返信遅くなってすいません...)

熱い夏と引退

今年も熱い夏がやってまいりました。北信越高校総体が終わり、インターハイ出場選手も決まりました。その裏でこれに負けた3年生は引退の時期です。

競技が終了し、審判に一言「ありがとうございました。」とお礼を言って帰っていく選手。中には泣きながら帰る選手もいました。

 

競技がすべて終了し、家に帰った時LINEの通知が。

「川辺さん!今までたくさんアドバイス していただいてありがとうございました。私は高跳びがより一層楽しく感じることができました」

このLINEを見た時、「僕はまた一つ、ハイジャンに恩返しができたかな。。」そう思いました。

過去にも何度も話しておりますが私はハイジャンが大好きでハイジャンに恩返しがしたいと思い、普及活動、強化活動をしています。

ハイジャンが好きになれた。楽しかった。そう思って競技をしてくれた選手を一人でも作れたら私はこの活動に意味があったかな。と思えるわけです。

 

高校3年間は短い。勉強、部活、交友関係、学校行事。本当に忙しいわけです。社会人になって陸上をしている私は休日がほとんどないほど忙しいですが、高校生はもっと忙しいと思います。そんな中で楽しいと思えることや好きだと思えることに何か一つでも出会い、一生懸命に向き合える時間があったという経験が人生を豊かにさせる。そう思うのです。

 

陸上競技個人競技です。でも強くなるにはたくさんの人の協力が必要です。この協力を自分で求められた人はそれだけでえらい。

これからの人生は自分で仲間を作らなければならないのです。仲間を見つけ出せた人はこれからも1人ではありません。

強くなる方法を教えてくれる先生。練習時間を確保させてくれる親。一緒にマットの準備をしてくれるチームメイト。ピットに入れば敵でも終われば励まし合える他の競技者。試合の応援者。審判。すべての楽しいの瞬間を作ってくれる仲間を自ら作る。そんな力が人生を豊かにします。

 

引退していくハイジャンの教え子たちが楽しかったと言える環境を作ってくれたすべての人に私からもお礼を言わせてください。本当にありがとうございました。

結果が全て

富山県では高校新人大会の県大会が始まり秋シーズンも盛り上がりが増しております。

そういえば、私の競技勘は秋シーズンに鋭くなる傾向があったように思えます。まぁ、どんな時でも鋭い方が良いに決まっています笑

 

試合で勝てない、結果が出ない、思ったような動きができないことが長く続くと自分自身がなんのために競技をしているのかわからなくなることが多々ありますが、これは私に限ったことではないように感じました。目的が明確でないとやはり競技に対する意識が低くなりがちです。先日ホンマでっかTVでも放送されていましたが総合医療の亀井先生は「欲望を満たす3要素は単純、明確、確実であること」と述べられました。たしかに複雑に物事を考えすぎた時、目的が不明瞭である時、本当にそうなのかと不安に感じている時は明らかにパフォーマンスが低下すると自身で感じます。

 

なんのために競技をするのか、これを私が教える選手には特に明確にして欲しいと感じています。一番簡単なのは自分自身のために競技を行うことだと思います。これを私は「陸上を楽しめ」という言葉で伝えています。楽しいから競技をする。なにも悪いことではないかと思います。ただ、ここで勘違いする人が出がちなのは「楽しかったからいいや」の言い訳にするためにあるわけではないということです。そのため、もっとわかりやすく言うと「自分自身の結果のために陸上を楽しめ」これがより目的を明確にするかと思います。

 

よくない例は「先生に怒られないために頑張る」という目的です。なぜダメなのかというエビデンスは持ち合わせていないのですが負の感情を持ったまま競技や自分自身には向き合えないと感じます。

 

結果を出すために大切なことは自分自身と向き合うことです。「挑戦して、失敗して、また挑戦する」これがトライアンドエラーとして誰しもやることだと思いますが失敗が続いている選手にたまに聞くのですが、「それはいつの間にか挑戦ではなくなっていないか?」ということです。失敗から挑戦の間には自分自身を見つめる時間が必要だと思いますがそれを怠るといつの間にか、挑戦をしなくなっているのです。挑戦をしないと挑戦になれませんから試合では確実に失敗してしまうのです。やはり、自分自身に向き合うことはとても大切なことです。

 

ある選手から私に「うまくいかない時期はありましたか?」と聞かれましたが答えはもちろんありましたし、今もその中にあるかもしれません。失敗は誰しもあります。ただ失敗の後挑戦できるように準備するからこそ失敗も意味があるわけです。

 

最後に

私が指導する選手に伝えたいのは本当に大切なことは結果ではない、でもその結果を貪欲に追い求めることに意味があるということです。競技を通して自分自身を見つめ、何度でも挑戦できる強い心を養ってもらいたいと思います。

私が運営しているクラブチームでは社会人が結果ではなく、楽しい陸上競技を行っています。学生時代苦しみながらも競技に打ち込んできたからこその今があります。でも本当はちょっと学生時代のように結果を求めて自らを奮い立たせながら真剣に向き合いたいと思っています。今結果が出ないのはきっと、目的が明確ではなく、確実でないからでしょう。心技体すべてが合った時のあの感覚をもう一度感じたいと社会人競技者の多くはずっと感じながら陸上競技をやめられないのではないかなと思います。

 

久しぶりの投稿でしたが読んでくださりありがとうございました。まるで社会人代表みたいに生意気なこと言ってすいませんでした笑

 

 

 

 

 

 

踏切時に上むきに踏み切れない選手に関する新たな見解

私が昨年から教えている混成専門でハイジャンをやっている女子選手。

どうしても踏み切るときに踏切切る前に頭を寝かせてしまい踏切もそこそこに倒れるようにマットへ向かってしまいます。

 

 

 

これに対しては私は「上むきに踏み切る意識をして腕を上に上げて頭を寝ずに踏み切ってからクリアランスに入れ」という、もうそのまんまの力技の指導をしてきたのですが最近彼女を見ていて、この問題の根本的な原因は「頭が寝ることではない」という考えになりました。

 

「踏切前の助走の押し込みができない」

 

結果回り回ってこれに行き着きました。

彼女の踏み切りを見ると、リード脚が上がらない、身体から遠い位置を通るという特徴がありました。これは全て踏み切り1歩前の押しが足りないからです。押せないと重心が進まない効率よく踏み切りに重心を乗せることができないのです。

 

昨年見ていた男子混成専門の選手のHJ動画を見てみましょう。

 

 

彼も跳躍自体はまだまだなところがあるのですが、踏み切り前の押し込みはできています。よってレード脚が上にうまく上がっています。

 

ではどのようにして押し込みを作るのか

 

現在、私が考えているアドバイスや練習方法を少し紹介します。他にもいい方法があれば教えてください。

 

1、踏切前にわざと重心を落とす

踏み切り、前の助走で押し込めている選手は重心が落ちています。本当はわざと重心を落とさずに押し込みやすい体勢になるまで助走で待てれば良いのですが難しいと思うのでわざと重心を落とす方法を試してみます。

 

2、とにかくドリルで押す練習

アキレス腱伸ばしのドリルや、踏み込みドリル等で踏み切り1歩前の押し込みを練習する。 これは本質的に実際の動きに近いので良いと思いますが、指導の経験上押し込みができない選手はほぼ全員できません。これが笑 何が一番の近道かわかりませんがとにかく地道な練習の積み重ねかと思います。

 

ということで私は選手の指導の新しいアプローチをもっと探していこうかと思います。

 

お前なんかに陸上界変えれないよとか言われそうな話。

前回、富山の陸上を少しでもよくするためにいろいろしているって話してたんですがお前なんかに変えれるかよって言われそうなので書きますね

 

言ったら、僕がやっている練習会の件に関しては地元の先生方に「よく頑張ってるえらい」なんかと褒められます。正直嬉しいです笑

 

とはいえ、これでは何にも変わっていないんです。1年じゃ無理というのもあるとは思うのですが富山県の高校生の今年度の男女は昨年度の県一位の選手の記録を超えれていません。それどころか男子は2位の記録も超えれていないのが現状です。

 

昨年の男子1位は現在東海大学の中澤くんですから強いのは当たり前なのですが久々に2mを越える選手が出ない年でもありました。素質のある選手がいないとは全く思わないのですが私の力不足もあったかと思っています。

 

私は一応熱心に教えているつもりですが指導では熱心さだけでは伝わらないことも沢山あります。例えば持っている情報量だとか手本を正確に見せられるだとか、自分自身を憧れの選手にさせるだとか。 多分ハイジャンをやっている中高生の選手で戸辺直人さんに教えてもらいたくない人はいないと思います(いないは言いすぎたな←)

中高生なんかはうまく騙すことができれば本当にその気になって練習をし、試合でも自信満々のパフォーマンスで良い記録を出せることがあります。そういう指導能力のために指導者自身の競技成績を出すというのも方法の一つだと割と本気で思っています。

 

あ、なんか真面目な話になっちゃった。

 

じゃあ、お前やっぱダメじゃんってなると思うんですがその通りなんですね。

できれば僕的にはお前なんかよりもいい選手育てれるよ!なんて粋がって、若い大学生なんかがどんどん富山で中高生の指導をすればいいと思うんです。

 

そうすることで、中高生は本当に自分に合う指導者を選ぶ権利ができあがります。

 

これこそ本当の狙いになります。

 

当たり前ですが陸上競技の指導法に正解はありません。休憩もろくに摂らないスパルタで走らせてばっかりの指導者の下でも日本のトップ選手は生まれますし、大して技術指導をせずに生徒の意思を尊重とか言って週2回とかしか教えに行かない指導者の下でもいい選手は生まれるんです。

 

(今の例は一般的によくなさそうと思われる例を挙げただけです。本当にいるかは知りません笑)

 

たまたま行った学校で自分と合わない指導者しかいなくても自分で努力さえすれば強くなれるなんていう世界の方がみんな頑張れると思うんです。

 

それによって指導者ももっと良い指導ができるように努力をし、選手と指導者が切磋琢磨しあえる環境ができると思っています。

 

それこそが僕はこれからの日本のスポーツに大切だと思っているんですよね。

なんでそんなにめんどくさいことやるわけ?って言われそうな話

たいした競技結果も残せてない僕が富山で勝手に練習会企画したり新しいチームを作ったりってなんでそんなことやってんの??って言われそうだし多分みんな思ってるんだけども、それについて話そうかと

 

まず、僕は陸上が大好きで23歳の今でも競技続けてるわけ。きついメニューは嫌だけど跳躍は本当に楽しい。学生時代は陸上を通じて本当にいい思いをしてきたと思う。仲間もできたし人間的に成長できたと思う。せっかくこんな素晴らしいスポーツがあるんだからみんなやろうよ!!これは声を大にして言いたい。

 

だからこそ、僕は指導をしたいと思った。でも、そういう僕の考えっていうのは必ずしも正しくないしそれぞれの考え方がある。それもなんだかんだでここ何年かで気づいた。ただ、ある程度曲げたくないと思ってることは陸上競技から何か考え方に変化が生まれるとかして人間的に成長できるというのは前提として未だに思っている。

 

それなら僕がすることはもっと本質的な技術指導や自ら行動したり考察できるようになるまでの選手に育てることなのではないか?というところに行き着いた。もっというと陸上をしやすい環境づくりが僕に与えられた使命なのではないか?と

 

でも、せっかくハイジャンの跳躍練習をしようと砺波市陸上競技場に訪れてもオールウェザーがコンクリートのように固まってしまってスパイクのピンが刺さったまま抜けなくなったり、刺さりもせずに滑ったりする。こういうと贅沢と言われるかもしれないがこんな競技場では跳べないんです。でも、せっかくの陸上競技場はいい競技場であり続けて欲しい。オールウェザーを変えよう。それには◯億円かかる。。。この陸上競技場は2時間100円の競技場。仮に1億円で改修が行えるとして1年間は365日でそのうち1週間に1回休みとして、1日8時間運動ができる明るさが保てるとしたら毎日8時間運動する人が800人くらいいないと1年間じゃ改修できないわけです。10年で改修するにも80人。。

 

あの陸上競技場、常時80人はさすがにいません。。

しかも、お金を払わずウォーキングに使っている人もいるんです。いくら税金で作った競技場とはいえ利用者数が多くないと設備は整わない。。

 

いや、僕が言っているのはいい設備の陸上競技場じゃなくて最低限の陸上競技場なんです。でも世の中のほとんどの陸上競技場は古くなったタータンを直せるだけの入場料は取れてないと思うんです。

 

しかもさっきのウォーキングで平然とお金を払わず入ってくる人がいる。スポーツにお金を払ってまでの価値を感じていない人が多いわけです。

 

僕はこの現状を少しでも変えたいんですね。僕のやっている中高生の練習会や新チーム作成なんかは富山の陸上競技が少しでもよくなるためにやっているわけです。

 

うまくつながらないと思うんでまた少しずつ考えを書きますわ。